雨が降ると青物は釣れない、魚自体も釣れなくなるって聞いたことはありませんか?
確かに青物は真水に弱く、雨の影響を多大に受けると釣りにくくなります。
実際本当はどうなのか、少しの影響ならどうなのかを解説していきます!
雨が降った場合の影響
まず雨が降るとどのようなことが起きるのでしょうか?
皆さんご存知の通り、海には塩分が含まれていますよね。
その濃度はほぼ一定なのですが、雨(真水)が混ざると薄まっていきます。
少し難しい話になるので省略しますが、簡単にいうと塩分濃度が薄くなりすぎると、海の魚は死んでしまいます。
それを避けるために魚は沖合いの方へ、深場へ避難していきます。
だから釣れなくなるんですね。釣れる場所にいなくなるという訳です。
また河口付近はその影響が顕著で、雨の影響で河川より大量の真水が流れ込んでくることになるので青物だけでなく、他の魚も釣れません。
ただ海には、淡水域でも大丈夫なシーバスやチヌなど生息しているので、それらの魚は活性が上がることもあります!
雨の日は釣りに行かない方がいい?
前日から降り続いている場合は行かない方がいいですが、その日に降り始めたならまだチャンスはあります。
特に夏場は雨が降ることにより、海水中に溶けている酸素量が増えます。
実は夏は水中の酸素量が少ないんです。
水温は上昇すればするほど、水中に溶けていられる酸素の限界量が減少していきます。
人間でいうと、高い山の上にいるような感じになってしまいます。
つまり、雨で水温が下がれば、水中の酸素の量が増えるんです。
青物などの回遊魚は他の魚に比べ、活動するには一定の酸素が必要です。
適度な雨であれば、活性が上がり捕食を始めることも!
しかし、晩秋や冬の場合は、雨の影響で海水温が下がりすぎてしまい、魚の適正水温を下回る可能性が高いので、全く釣れない状況になってしまうことも…。
魚には積極的に捕食する水温があります。
大体ですが
ツバス 20〜25℃
ハマチ 16〜22℃
メジロ 15〜20℃
ブリ 14〜18℃
と言われています。
一つの目安として考えてもらえれば!
台風の影響
ここ近年は温暖化の影響なのか、気温がどんどん上がっていきます。
すると海水温も上昇し、水中の酸素量も減っていきます。
更に南港周辺などは、様々な要因から(主に人間のせいですが)青潮が発生し更に酸素量が減少します。
すると青物はもちろんのこと、他の魚も釣りにくくなってしまいます。
そこで台風がやってくると海の中を大きくかき回し、青潮の解消や海水温の低下など、魚にとって良い環境を作ってくれるのです。
もちろん台風接近中などに釣りに行ってはいけませんよ!
とても危険ですからね!!
台風通過後から2、3日後からが海も落ち着いていて、釣りもしやすいと思います。
台風前までが海水温も高く、あまり釣れていない状況なら台風後は状況が良くなることが多いですよ!
雨の日はどう攻めるか
雨が降り始めた時は、海水面は海水と真水が混じった状態になっていますが、中層やボトム付近はほぼ海水のままです。
なのでボトム中心に攻めてみるのがいいと思いますよ!
稀に表層にもいることもあるので、表層のチェックも忘れずに!
まとめ
雨が降り出した時はチャンスと捉えましょう!
釣り人も少ないので、レインコートを着用し安全第一で釣りを行うと良いことがあるかも!
実際僕も雨が降り始めてからの釣りで爆釣したことがあります!
晩秋や冬の場合は、それまでの気温や海水温で判断すれば良いと思います。
寒すぎたり、海水温がかなり低下しているようなら釣りは控えた方がいいです。
また、河口付近では河川より大量の真水は流入してくるので雨から2、3日は日を空けた方がいいです。
河川から流れてくる真水は、海に流入するのに時間がかなりかかります。
実際雨の翌日に行ってみると、海も川のようにずっと流れていてジグも流されますし、まず回遊魚はいません。
少し日にちを置いていくことをオススメします!
雨だからと諦めずに、状況によっていつ釣りにいくか判断するのが大事ですね!
ライトショアジギングの解説はこちらの記事で紹介しています。
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